そもそもETCカードって何?

ETCカードは運用開始から25年以上が経過しました。

「便利なことくらいは知っているけど」という方に、改めてカードの目的や仕組み、メリット・便利さなどをお話ししましょう。

■そもそもETCカードは何のためにつくられたの?

ETCカードは平成6年度に運用のための研究が開始され、平成9年度には、小田原厚木道路の小田原料金所と東京湾アクアライン木更津金田第一料金所で実装実験が開始されました。

導入が開始され一般運用となったのは平成12年度から。

このETCカード導入の目的は「高速道路の渋滞緩和」です。

当時、料金所付近の渋滞が激しく、これが影響して本線の渋滞が何キロもつづくという有様でした。

導入開始当初は、かなりの普及速度が期待されていましたが、思ったほど車に搭載してくれる一般ユーザーは少なく、需要は主に流通トラックなどの運搬車に留まっていました。

■成果が思ったほど上がらなかったETCカード。

ETCカードが思惑どおりに普及していかなかった理由は2つあります。

1つは、導入当初のETCカードは、東日本、中日本、西日本の各高速道路会社が発行する「ETCコーポレートカード」が先行し、クレジットカード会社が発行する「ETCカード」が後追いとなってしまったからです。

ETCカードの利便性を知らないユーザーにとって、料金所だけにしか使えないETCカードなど、あまり魅力を感じなかったのです。

もう1つの理由は、ETCカードを使うための車載器の本体価格や取り付け工事費が高額であったことです。

「高いうえに使い道が少なく特典の少ないカード」という風評がたって、結局は渋滞解消の成果もいま1つでした。

■ETCカードの自動化の仕組みってどんな感じ?

しかし現代ではクレジットカード会社が発行する「ETCカード」の普及がすすみ、ポイント還元やおトクに使える商業施設・各種サービスなどとの提携がすすみ、「ETCカード1枚あれば何にでも使えて便利」という評価を獲得するまでになりました。

高速道路のカードなので、道の駅の特産品購入で入手できるポイントや高速道路を下りた各地観光スポットでの利用にも人気があります。

カード利用の仕組みはシンプルです。

あらかじめETCのカード(2種選択)を申込み、車にETC車載器を取り付けます。

初期設定を行なってセットアップが確認できれば使用できます。

この搭載車でETC対応の料金所を通過すれば、高速道路の利用料金は自動的にデータ交信されるため、利用者はわざわざ現金をその場で支払う必要がありません。

車の速度を少し緩める程度(時速約20km前後)で、ほとんどノンストップのままスルーできます。

利用代金はETCカードと提携しているクレジットカード会社の決済となります。

■とても魅力的になったETCカード

スタート当時は不評だったETCカードも、いまやETCマイレージや各種の割引サービス、ポイント還元など提携先は驚くほど多数。

魅力が一変しました。

ETCカードが広く認知されるようになると、ETCカードを軸にしたサービスもそれに比例して広がっていきます。

さらに「高速道路の利用記録がクレジットカード会社から毎月届くので、旅行の思い出として整理するのに便利」という人も多数。

意外な活用法もあるようです。

※参考リンク:ETCカードの作り方と基礎知識